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グローバリゼーション再考

スティグリッツ早稲田大学講義録
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本屋さんに行くと結構遊べてしまう派だ。
しかも、新書コーナーに行くとついついその厚さとしても読みやすさに手が伸びて、お金を使ってしまう。
ぽっこくんが少しブログで触れていたが、ノーベル経済学賞受賞のスティグリッツが早大で「グローバリゼーションと国際機関」という題で講演されたのを、日本語に起こしたものだ。
ステグリッツ氏の話は首尾一貫していて話も、素人にはわかりやすい。
情報が不完備、つまりすべての人が同様の情報を持ち得ない状況では、往々にして市場というのは悪循環をもたらす。
つまり、不対称情報を持つ現実の市場には、ケインズの主張する「見えざる手」というのは存在しないっていうことをが根幹にある。
そして、市場原理主義つまり、市場には悪循環にはいっても自然治癒力というのが備わっているのだから、市場に任せることにより最適化されるので、政府の介入というのは極力少なくすべきだというのに真っ向から否定している。
したがって、IMFのステグリッツ氏の批判の核というのもそこにある。
なぜならば、IMFの各国への介入の基盤というのにはその市場に任せなさいというものだったからだ。
IMFの自己の本分を忘れて、専門知識もないのに活動を拡大していった結果、多くの経済危機をもたらしたというものだ。
市場原理主義者の主張としては政府の失敗というのが大きな主張の中心なのだけれど、ステゥグリッツ氏は「適切な外部性」つまり、市場に任せられない部分は政府が調整すべきであるとも言っている。
それがグローバル化する国際社会では国際機関の透明性・民主主義性のある「適切な介入」というのがますます求められているということ。

(※経済学に素人がまとめたから間違いがあるかもしれませんが、そんときは指摘してください!
自分としても勉強になります。)

講演部分は読みやすく、大変興味深いけどあとの補足事項としてのステグリッツ経済学の紹介の部分はいいこと書いてあるんだけど、なんでこんなにもおもしろくなく書けるのかっていうくらいおもしろくない。
講演だけ読むだけでも、政治経済学、公共経済学などをちょっと考えてみるのにはいいかも。
日本国内の政治でもいろんな主義主張が叫ばれるけど、それを判断するのにこういうのを一冊読んでおくのでは違いかなって感じる。

さてさて、こんなことしてないで専門分野の本読まなくちゃ…。
これはあくまで息抜きとして。
でも、グレート・ギャツビーの村上訳も出たんだよな~。
いかんいかん。
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by yoshi_kyoto | 2006-11-28 00:12 | book  

こんにちわ、茂木さん

脳科学者の茂木健一郎さんの本を読んだ。
本屋に行って、読みやすそうな厚さにまとまっているので手に取ってみたのだけれど、読んでておもしろい。
「脳を科学するということは、人生を見つめるということである」
というように、単に脳を臓器としてみるだけではないし、
「我思う、ゆえに我あり」
としたデカルトの認識論というのからずっと解き放たれている。

明快で、茂木さんの語り口もやわらかいため読みやすく、多くの示唆に満ちている。
そして、多くのことが腑に落ちるような感覚を味わった。
これは読んだ価値あったな。

って、ちゃんとCFDの本も読んでますよ?
今は、数値シュミレーションの基礎を…。
だって、もっと寒くならないと実験できなんだって。
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by yoshi_kyoto | 2006-11-16 13:39 | book  

真実は小説より奇なり?

e0033314_1295919.jpg回転木馬のデッドヒート
これは村上春樹氏が文章というカタチにしたかったが、小説というカタチにまで昇華することができなったのでようやく事実に即したカタチで体裁を整えて出したものだということである。
処女作で、架空の作家をでっちあげて、それもあたかも実在するかのように思わすことができる作家であり、なおかつ、小説家の言うことは信用ならないっていう村上春樹氏のことだ。
これが創作なのかどうなのかっていうのはよくわからない。
しかし、短編小説のように短い話がいくつもあるこの本は通学にはもってこいだった。
一日一編。
余力があってもそれ以上は読まない。
ひとつの話を読み通すにはしかるべき時間というのが必要だと思う。
それは料理人がおいしい料理にしかるべき時間をかけるのと同じように。
物理的に本が厚くなれば読むという物理的時間に加えて、自分の中に落ち着かせるという時間というのも必要になる。
短編小説というのは、本の中に主題というべきものというのがひとつ、多くて二つぐらいで自分の中に落ち着かせるというのには1時間という時間は最適である。
電車に乗って、降りるころには本は閉じられている。

この本で取り上げられるものというのは、小説とまではいかない。短編小説的ではあるけど、なんだか風味が違う。
あえてそういう風につくったのか、あったものを即して書けばこういう風になったのかわからない。
説明できないようなこともある。
けど、理性をおいておいて、心の奥で腑に落ちる。
説明不能な感情というのをそのままスケッチしたのが、この本なのかもしれない。
しかしながら、一編一編が秀逸だ。

友達に村上春樹のよさを語ってみてって言われてとっさになかなか言葉にできなかった。
それはあまりにも簡単すぎる質問だが、その代わりあまりにも漠然としていた。
あとから、言葉はでてきたけどそれまで本を読んでもそういう質問をぶつけにくる人は居なかったんだな。
なかなか文学について詳しい友達だったからなのかな。
感覚的にわかっているけど、なかかな言語化できない。

上の文章を読んでもきっと何言ってのかわかんないだろうな~って思う。
抽象論なんてそういうものなのかもしれない。
っていうことに逃げておこう。
本を読んだらそうそう!この感じ!!ってわかるかもしれないし、途中で破り捨ててしまうかもしれない。
結局、そういう私的な感覚・経験っていうのをひとり楽しんでいるだろう。

いま、現在は小説という本に限って言えばバースデイ・ストーリーズという本を読みかけ。
これは英米文学の誕生日というキーワードでまとめられた村上春樹訳の短編小説です。
(いまは短編がマイブーム)
これには最初ちょっとした村上春樹が書いた講評みたいな、ラフなアウトラインが載っている。
読んだ後にそれを読み返すと、そうそうこの感じ!
って思う。
本を読むっていうのはこういう共感?っていうのが醍醐味なのかもしれません。
それはノドからからのときに飲む一口目の冷えたビールのような爽快感で、結構病みつきになります笑

ギリシャのビーチで、ビールでも飲みながら優雅に本でも読んでたらこれ以上のバカンスはないな。
本を読むのはホンマに息抜きです。
これを本気になってやったら新鮮さっていうのはなくなるんでしょう。
今日、流体力学の英語の本が届いた。
レイモンド・カーヴァーや、フィツジェラルドを読んでる暇があったら押し花にうってつけなこの本を元が取れるくらい読まないといけない。
そこで結果を出さないといけない。
これが娯楽との違いですね、きっと。
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by yoshi_kyoto | 2006-07-04 01:37 | book  

融合したい。

e0033314_1211194.jpgフュージョン―宇宙のエネルギー World physics selection:readings
原子核工学というマイノリティーを選んだ理由として
理学と工学の中間的なところがしたかった。
そして、最先端分野
なおかつ、ものすごいデカイ装置に触りたかった。
核融合という分野がうってつけだった。
この言葉を聞いたのは、小学生くらいだっただろうか。
シムシティー(自分で街をつくっていくという、なかなかあついシミュレーション型のゲーム)で、電気を街に供給しないと停電になっちゃうんやけど、核融合発電所っていうのが一番効率がいい!!
それ以来、核融合はいいもんだって思い続けています(笑)
(子供のときの思い込みっていうのはこわい?)

大学の研究室は熱流体・伝熱工学が主なところに今自ら選択してきている。
ホンマに機械系に近いようなことをしているっていってもおかしくないだろう。
放射線はもう浴びない。
原子核というマイノリティーのなかでも、マイノリティーみたいなとこだ。
でも、そこの教授が核融合分野に強い関わりを持っていはるので、ここにいるというわけだ。
熱も流体も嫌いじゃないしね。
とはいっても、プラズマ物理という講義はあっても一般的な核融合炉の話などは学校では教えてくれない。
この本は初期の段階から現在の核融合炉ITERについてもかなり初歩的なところから専門的なところまでカヴァーされている。
それもそのはず、イギリスの核融合の研究所のひとが書いた本を日本の核融合研究所の所長さんが訳しているからわかりやすいのも納得がいく。
ホンマにパンドラの匣みたいにいろんなことが詰まっていて、水爆の原理までも詳しめに書いてある。
水素爆弾というのは、水素に火をつけて爆発するのではありません!
これは核融合反応です。
それが少し、気分を陰鬱にさせた。
原子炉と原爆が表裏みたいにそういうのは影のようについて切り離すことができないのだ。

この前の講演会で言わはったことでココロに引っかかってしまうことがあった。
「原子炉にしても、核融合炉に関しても最先端だけれど、結局やってることはお湯を沸かすことなんですよね。
それを30%くらいの効率で電気に変換してる。
やっていることはローテクなんですよね。」
頑張ってやろうとしていることが、結局お湯をわかすこと。
色んな国が、そのために何十億もつっこんでいる。
必死でやろうとしていることがお湯…。

電車を乗っていたときにそのことを思い返していて
隣に座っている親子の
小さな子供の純粋な笑顔をみたときに
未来のためにはこの技術というのはきっと大事なことだ。
そう、思いなおしました。

来年にはその分野の研究ができるといいんだけどな( ´∀`)
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by yoshi_kyoto | 2006-05-28 01:46 | book  

Mr. Fourier

e0033314_22474773.jpg工学基礎フーリエ解析とその応用
やっとこのことでフーリエ解析をカバーできた。
この本はかなりわかりやすい。

フーリエさんというのは数学的な側面以上に工学的にすばらしい貢献をしているひとで、音をCDで再生するというのもすべての周期的な関数は正弦波で展開できるというフーリエ級数の考えがないとできないもの。
つまり、簡単な音の組み合わせでオーケストラでもなんでも再現できるっていうこと。
しかもこれだけで収まることなく、熱伝導という理工学の分野でもこのフーリエさんはでてきてその解法というのに偉大な業績がある。

最近、こんな堅いことしか言ってないから駄目やねんな~。
でも地味に研究室で勉強している。
研究会のレジュメも完成させた。
なんか、研究してるっぽい!!
雰囲気だけやけど…笑
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by yoshi_kyoto | 2006-05-10 22:47 | book  

対PC

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おとついからPCと格闘し始め、ひとつの道具を手に入れました。
gnuplot
フリーソフトのひとつなのだが、sin(x)とぽちぽち入れてやるとグラフを描いてくれるのだ。
でも、ひとつ困難なことにそのまま印刷というので終わりではない。
そこからまた、ネットからソフトをふたつばかり落としてきて、やっとのこさ印刷ができるまで到達できた。

ネットを見てもわからなかったので、桶狭間の戦いで今川義元を討ち取った者よりも最初に発見した者に手厚い褒美を与えた織田信長に見習って、本屋でそれ関係の本を一読。
それによって劇的に理解が深まった。
情報というのは大事。
そして、いろいろアドバイスをくれたひとにも感謝、かんしゃ。
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by yoshi_kyoto | 2006-05-10 14:28 | book  

レイモンド・カーヴァー

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頼むから静かにしてくれ〈1〉
レイモンド・カーヴァーというひとは稀な人間だと思う。
本を読むときにどんな人がその本を書いたかというのは一番最初にチェックしてしまう項目のひとつだ。

経歴
製材所の職人や病院の守衛といった職を転々としながら創作活動をする。

文章を書くという作業から一見遠いところにいるひとのように思える。
短編小説が多いのだが、その一篇を読み終えてすぐわかった。
このひとの文章はオリジナルであり、早々真似出来るものではない。
そういう意味でこのひとは一流だ。

レイモンド・カーヴァーの短編小説は、読んでいて正直「よくわからない」という実感が残る。
文章を読んですぐにそれゆえに頭が痛くなってしまう人間も多いだろう。
この一冊を読んでいて僕が思ったことは
すべての話において、
人間が噛み合わなく、入れ違い、不協和である。
でもそこには読ませるだけのものがある。
あれこれ考えてみたのだけれど
上の3つにしたって現実に起こっていることである。
それをうまく書き上げていることに魅力があるのではないか。
言葉にするとそういう感じになっちゃうんだけど、言葉にできない良さも感じる。
村上訳だからというか、新訳だからというか難しい言葉もなく読みやすい。
なかなかいい本だと思うのだけれど、小説を読むたびにホンマ趣味なんやなって思う。
実用書とは違って、すぐに何かに役に立つってもんじゃないしね。
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by yoshi_kyoto | 2006-05-08 18:57 | book  

The Great Gatsby

e0033314_246166.jpgグレート・ギャツビー
アメリカ文学というのはあまり詳しくないが、その中でも名作に数えられるのに違いない一冊。
フィツジェラルドの代表作のひとつ。
この邦訳は野崎孝。
「The Cather in the Rye」の名訳でも知られている。
村上春樹氏はこの冒頭を読む度に心震えるらしい。
再び読み直してみると
フィツジェラルドの人生とその示唆が示されているようだ。
この本自体、フィツジェラルドの人生そのものだと思えてくる。
だからこの本は良さを保っているのかもしれない。
村上春樹氏が新訳を出すというのが待ち遠しい。
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by yoshi_kyoto | 2006-05-04 23:22 | book  

独走?毒草?

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TOEICテストリーディング読走のルール
TOEIC対策本の一冊。
そのなかで、readingの部分だけを特に焦点をあてたもの。
いろいろ、うんちくが書いてあるわけやけど、
一番は
選択肢を読んでから、本文を読めっていうこと!!
TOEICテスト本番さながらの問題のいやらしさもあるから、問題に慣れるには役に立つかも。
いま、全部し終わった。
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by yoshi_kyoto | 2006-04-11 02:37 | book  

コア

e0033314_2502626.jpgTOEICテスト 文法問題がわかる!―必要な「コア知識」と解法のスキル
これは以前にやった、TOEIC本のひとつ。
文法問題がカバーされていて、結構復習したことが多かったのだけど、この次の本番で前回のスコアよりも下がってしまったから、あんまり効果なし!?
(というよりも、それ以上にListeningが下がっていたからこの本のせいではないとは思うのだけれど)
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by yoshi_kyoto | 2006-04-11 02:30 | book