グローバリゼーション再考

スティグリッツ早稲田大学講義録
e0033314_0132922.jpg
本屋さんに行くと結構遊べてしまう派だ。
しかも、新書コーナーに行くとついついその厚さとしても読みやすさに手が伸びて、お金を使ってしまう。
ぽっこくんが少しブログで触れていたが、ノーベル経済学賞受賞のスティグリッツが早大で「グローバリゼーションと国際機関」という題で講演されたのを、日本語に起こしたものだ。
ステグリッツ氏の話は首尾一貫していて話も、素人にはわかりやすい。
情報が不完備、つまりすべての人が同様の情報を持ち得ない状況では、往々にして市場というのは悪循環をもたらす。
つまり、不対称情報を持つ現実の市場には、ケインズの主張する「見えざる手」というのは存在しないっていうことをが根幹にある。
そして、市場原理主義つまり、市場には悪循環にはいっても自然治癒力というのが備わっているのだから、市場に任せることにより最適化されるので、政府の介入というのは極力少なくすべきだというのに真っ向から否定している。
したがって、IMFのステグリッツ氏の批判の核というのもそこにある。
なぜならば、IMFの各国への介入の基盤というのにはその市場に任せなさいというものだったからだ。
IMFの自己の本分を忘れて、専門知識もないのに活動を拡大していった結果、多くの経済危機をもたらしたというものだ。
市場原理主義者の主張としては政府の失敗というのが大きな主張の中心なのだけれど、ステゥグリッツ氏は「適切な外部性」つまり、市場に任せられない部分は政府が調整すべきであるとも言っている。
それがグローバル化する国際社会では国際機関の透明性・民主主義性のある「適切な介入」というのがますます求められているということ。

(※経済学に素人がまとめたから間違いがあるかもしれませんが、そんときは指摘してください!
自分としても勉強になります。)

講演部分は読みやすく、大変興味深いけどあとの補足事項としてのステグリッツ経済学の紹介の部分はいいこと書いてあるんだけど、なんでこんなにもおもしろくなく書けるのかっていうくらいおもしろくない。
講演だけ読むだけでも、政治経済学、公共経済学などをちょっと考えてみるのにはいいかも。
日本国内の政治でもいろんな主義主張が叫ばれるけど、それを判断するのにこういうのを一冊読んでおくのでは違いかなって感じる。

さてさて、こんなことしてないで専門分野の本読まなくちゃ…。
これはあくまで息抜きとして。
でも、グレート・ギャツビーの村上訳も出たんだよな~。
いかんいかん。
[PR]

by yoshi_kyoto | 2006-11-28 00:12 | book  

<< 新たな友 やっとこさ >>