words without letters

Kafka on the shoreはとうとう300ページを越えたところまで読み終えた。
これはちょうど、日本語版の上巻まるまるに相当する。
Paperbackはその分、上下一緒だからお徳というか、逆に分厚いからかさばるとか見方によってまちまちだろうけど、自分としてはニコイチでまとまってていい。

読んでいるときの雑感として。
分からないwordに巡り合うが、日本語ですらわからない言葉だってあるわけだし、大事なところ以外は辞書をひかないし、そうしょっちゅう引いて全然進まないという状況ではない。
英語を読んで、日本語のときとほぼ同じように頭のなかで展開している。
いい兆候だ。
英訳された方が素晴らしいのだろう。
日本語で読んでいるときと話を語るという面において違和感がない。
ページのめくる早さが増してきた。
3、4年前に読んだときも後編にあたるところからも話のそこにあるものを、あるものとして受け入れられるというか、簡単に言えば話の語られ方に馴染めてどんどん読み進められたのを覚えている。
それが今回もそのようになればいいな。

時間が経てば、それなりに自分も(少なくとも活字を読むと言う面で)前に進んでいるらしい。
昔はさっと流してしまった言葉も、今読めば言葉につながりがあり、物語を深めている。
主張しようとしている方向性が明確にわかる。
それを言葉にしようとすると困り果ててしまうけれど…。
小説家ですら何百ページをもって小説と言うシステムにおいて差し出されているものだ。
素人が言葉をかいつまんでみてもそれはたちまち、厚みをなくして平面的な言葉になってしまう。
読み終えて心に確かな、「もの」が残る。
それはなにか明確な言葉を持たない。
でもそれは経験する始めと終わりで異なっている。
間違いなく言えることは、この本のテーマのひとつであり、実際そのような可能性を秘めているということだ。

村上春樹氏はカフカ賞を受賞している。
きっと村上春樹氏本人はカフカは好きだと思われるので正直嬉しいところがあるだろう。
ノーベル文学賞の呼び声がこれで増したということになる。
本人はノーベル賞なんていらないみたいな感じだけれど。
(全くの余談すぎる。)
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by yoshi_kyoto | 2006-09-22 01:00 | いちにちのこと  

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