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TRUE BLUE

TRUE BLUE_e0033314_0491339.jpg「ザンサイアン」Cocco
前作から5年にもなるらしい。
それはある意味自分にとってもtrivialな時間だと言えない。
Coccoは休止明けにアルバムを出し、僕は大学を来年には卒業する。
(院試にひっかかろうが、そうでなかったとしても)
人は馬鹿だと言うかもしれないが、実は休止明けから全部Singleも買ってます。
「陽の照りながら雨の降る」で沖縄音楽に傾倒した、少なくとも意識した歌いかたをしている。
それはある種の回帰であるのだろう。
その音楽って言うのも、最初からそうであったかのようにしっくりきている。
優しくて、どこか懐かしさに溢れている。
このAlbumでもそっちに一気に傾くのかと思っていた。
曲調が全然違う。
これまでのスタンスは確かに存在している。
でも、そこには違う音楽性に挑戦している。
まだ自分を変わるためにあがいているのだろう。
Coccoがまだ諦めていないのだから、僕も匙を投げるのは早い。
想い事。が更新されたようです。
興味がある方はどうぞ。

ちなみに初回限定盤にはDVDがついていて、「陽の照りながら雨の降る」のPVというのが見ることができる。
今年の春に行った沖縄旅行をいろいろ思い出した。
単純に青い海と、白い雲を追い求めていったわけではない。
そこに存在する、在日米軍と、沖縄の傷跡だといわれているのを見てきた。
どこぞの入試問題で「退屈」だと言われてしまったひめゆりの塔には2時間以上いた。
沖縄のひとにすら「熱心な方だ」と言われたほどだったし、僕らにできることと言えば花をたむけ祈ることくらいだった。
沖縄戦の資料を集めたミュージアムにももちろん足を運んだ。
「戦争と死」
戦争を肯定するものもない。
戦前日本というものを肯定するものもない。
死神が足音が聴こえる。
そこにあるものは、戦争の酷さと平和への祈りだけだ。
今も沖縄には米軍というのがひとつ影を落としている。
沖縄の綺麗な海も思い出した。
沖縄の影を思い出した。

Coccoの歌を聴いていると、諦めるという気持ちが薄れていく。
不思議なことに。
ちなみにSingleで今回アルバムに入ってない曲っていうのを素晴らしい一曲です。
それが入っていないのが不思議なくらい。

by yoshi_kyoto | 2006-07-09 00:47 | music  

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