戻ってきた二代目

電車乗り換え、特急待ちの際
手に取っていた文庫本に元からはさまっていたブックマークが落ちた。
もういいやとも思ったけど
「ひねくれおとこがおりまして ひねくれみちをあるいてた…」
と始まる
「ひねくれの歌」が書かれていた。
石に漱〔くちすす〕ぎ流れに枕をしかねない、ちょっとしたひねくれものの権威である私はそれを見棄てることはできなかった。
身を屈みそれを手にした瞬間
左胸のぽっけから、コンパクトフラッショメモリが滑り落ち、見事なワンバンドの末に線路に落ちた。
そして、そこに特急が滑り込んできた。
でも、大事な情報がそこにつまっていた。
レポートのメモリも含まれていてそれなしには生きていられない。
電車をやり過ごして、駅員さんにとってもらいました。
なんていうか、トラブルメーカーですよね^^;

晩の帰りの際に、工学部Q号館前でかの御方がおられた。
二代目サドルくん。
ふいに目をやったさきに、美術オブジェのように据えられていた。
長さ、径にその色、つや。
全てがちょっと前に失われた彼だった。
確かめなくても見るだけでわかる。
今まで打ち捨てられて誰からも忘れられてたんだね。
抱きしめるのを禁じ得ませんでした。
自転車は今や鍵のかかるとこに安置してある。
そこまで行き、二代目をはめてみた。
寸分たがわず入った。
二代目おかえりなさい。
三代目は控え組みになりました。
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by yoshi_kyoto | 2006-06-10 01:08 | いちにちのこと  

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